乙宝寺おまんだら祭り(胎内市)

乙宝寺おまんだら祭り・家系図作成新潟

 

乙宝寺は、新潟県の下越地方の中央付近胎内市(旧中条町)の海岸松林が立並ぶ静かな町に位置するお寺です。

奈良時代の今から1250年前、天平8年(736)に聖武天皇の勅願により行基菩薩と婆羅門(ばらもん)僧正の二人の高僧によって、北陸一帯の安穏を願って建てられました。

 

行基は、自ら大日如来、阿弥陀如来、薬師如来の三体の御佛を刻み本尊とされました。婆羅門僧正は、宝塔を建ててインドより請来したお釈迦様の左眼の舎利を納めました。

 

寺伝によれば、お釈迦様の右眼を納めた寺を甲寺(きのえてら)と呼び、左眼を納めた寺を乙寺(きのとてら)と名づけられたと云われ、そのため乙宝寺は従前は乙寺と呼ばれ由緒ある寺として、宗派を問わず、時と所を問わず、多くの人が心眼成就のためお詣りに見えられます。年中香煙と祈祷の太鼓の音が止むことはありません。

 

毎年2月6日、蓮の糸で織った曼荼羅(まんだら)と呼ばれる佛様の掛絵がこの日御開帳されます。 曼荼羅は縦約2m、横1.5mの掛軸2枚1組で、悟りの世界を表しています。

 

この日、一年の無病息災、家内安全などが祈願される春の大祭りとして善男善女で賑わいます。

 

 

胴張り六尺の大香炉、大勢の参拝者が線香を上げ祈りを捧げています。

 

 

乙宝寺七堂伽藍(がらん)の中心堂です。延享2年(1745)に再建されたお堂は、昭和12年に焼失し現在のお堂はその再建で昭和58年に復元完成しました。

 

 

元和6年(1620)に竣工の三重塔。村上城主、周防守忠勝公(すおうのかみ、ただかつこう)の発願寄進により、そして落慶供養(らくぎょうくよう)は同城主、堀丹後守源朝臣直奇公(ほりたんごのかみ、みなもとのあそん、なおよりこう)によってなされました。大正12年3月28日国重要文化財となっています。

 

 

乙宝寺おまんだら祭り・家系図作成新潟

 

本堂の中は撮影禁止のため外から撮影しました。中では住職が護摩木をくべて、数名の僧侶が読教を上げています。

読経が終わると僧侶たちの「福は内!」の掛け声で、恒例の「あられまき」が行われます。僧侶達がぐるりと囲んだ大勢の参拝者に向かって、餅やミカンやあられを蒔かれます。

 

乙宝寺おまんだら祭り・家系図作成新潟

 

今年は例年に比べて雪も少なく、この日も良い天気でした。とても新潟の2月とは思えない陽気に誘われて大勢の参拝者が訪れています。

 



乙宝寺おまんだら祭り・家系図作成新潟

真言宗智山派 如意山・乙宝寺

〒959-2602 新潟県胎内市乙1112番地

電話 0254-46-2016

 

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